通販を使うことでオシロスコープを買うことができますが、通販で売っているオシロスコープは数万円程度で買うことができるタイプもありますし、中には100万円を超えるような高額な製品もあるので初めて買う人は値段が安いものを選ぶケースは多いといえましょう。ただ、価格が安いといってもどのような目的で使うのかにより、選ぶ製品が決まるので選び方のポイントを知ることが大切です。通販サイトには、オシロスコープの仕様についての情報が明記されていますが、仕様の中には選択するときにとても重要な項目も含まれます。例えば、帯域幅は入力された信号が、最少の振幅損失で内部のアナログフロントエンド回路を通過可能にする周波数の範囲を示すもの、プローブの先端もしくは試験回路からアナログデジタル変換回路（AD変換器）の入力までの間です。
なお、帯域幅は－3dBポイントで正弦波の入力信号が元の振幅に対して70.7％減衰する周波数の仕様になり、信号の最も高い周波成分の2倍以上の帯域幅の中で、オシロスコープを使用することが良いとされます。ちなみに、帯域幅は最も重要な仕様のひとつになるのですが、高帯域幅はサンプルレートが不十分の際にはそれほど重要視されるものではなく、帯域幅が最小の減衰の中でデジタル化を実現できる最高周波数の正弦波の場合、サンプルレートは単純にオシロスコープのAD入力信号をデジタル化するときの記録タイミングのレートになり、サンプルレートと帯域幅には直接的な関連はありません。